MASK(1990)


<浅田飴さん>
MASKのブランコにのったまま「BELEAVE」を歌う場面、わたしはビデオでしかMASKをみていないのですが、あの場面を観た時になにかに気がつくようなはっとさせられた記憶があります。
だれでも悲しい時や孤独をかんじるとき自分の殻にとじこもって「わたしなんか」とか「自分はこうしたかったのに」と「自分は自分は」と考えてしまいがちですがあの場面の克ちゃんの歌は「自分ばかりじゃなくもしかしたらほかにも孤独を感じている人が世界のどこかにいてどこかで自分を必要としてくれているかもしれない。そんなことにも目をむけてみようよ。」とさりげなく教えてくれた気がしました。
MASKはお話のつくりとは別にはっとさせられることが多い作品ですが、特に克ちゃんの「BELEAVE」はその感を強くしました。
時間がたってまた思い返すと「最初にみたときは気がつかなかったこと」や「経験や思い出の膨らみかたがまたちがってきていること」に気づいたりします。この前ワイドショーをみていたら「少年隊と一緒にファンも成長しています。」と言っているレポーターがいたのですが、時間がたってみて思うことが増えてきているのはやっぱり(わたしでも)成長してきているのかなと思うしそのようなことがどんどん後になるほど出てくる作品ていうのはなかなかないなあと思います。
 


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