阪神淡路大震災 <ケチャップ>

 

1月17日が近づくと、阪神淡路大震災関連の番組が増えてきました。(関西だけかもしれませんが。)
今は落ち着いて見ることがでますが、4年前の夜は恐くて見ることができませんでした。昼間は今、どうなっているのか心配なのと、こういう事はしっかり見ておかなければいけないという気持ちとで見ていましたが、でも、寝る前は恐くて見れなかったです。

確かに私は何度も「悩みある?」と聞かれた事があるほどお気楽だし、震度6の地震の時でさえ母に起こされるまで寝ていて、最初の縦揺れを知らないようなやつです。
それでもさすがに半壊の、次に大きな揺れがきたら絶対つぶれるだろうと思われる家にいた1ヶ月半はとても恐かったです。毎日余震はあるし、テレビでは悲惨な状況ばかり放送しているし。私の住んでいるところは、淡路といっても南のほうで、北淡(震源地)のような凄いことにはなってなかったものの、瓦が落ちたり壁が割れたりしている家はかなりありました。

私は今までに、胃が痛いというののをほとんど経験したことがなかったのですが、この時ばかりはいつ大きな余震がくるんだろうと思うと胃がキリキリしていました。特に夜になると、どのチャンネルを見ても震災のことばかりだし、かといってテレビを消すと少しの音が気になるし、壁の割れ目が気になるしで、よけい眠れなくなりました。
それで、落ち込んだ気分を盛り上げるには、少年隊しかないと思って、毎晩、ビデオをかけっぱなしにして寝ていました。でも、1/18の「さすらい刑事」の放送がなくなったのはショックでした。17日の時点で予想はしていましたが、こういう時だからこそ、かっちゃんの顔を見て楽しい気分になりたかったのに。。。

でも、テレビを見ていて思ったのは、私は恵まれているということでした。
親戚のほとんどが淡路、神戸に集中しているにもかかわらず、怪我をした人が一人もいなかったんです。大火事のあった長田にも親戚がいたのですが、当時住んでいたところの目の前で火事が止まったそうです。尼崎や宝塚に住んでいた友達とも最初の2日間は連絡が取れなくて心配でしたが、みんな無事で、淡路に帰りたいけど帰れないと落ち込んでいた人もいましたが、電話は通じるようになっていたので、さみしさは少しずつ解消されていったようです。こういう時、家族や友人というのが本当に心の支えになるんだと実感しました。

もう、こういうことは2度とあって欲しくないし、もしもの時のための備えも大切だと思います。でも、私自身、かなり意識は薄れているし、周りを見てもそういう人が多いように思います。でも、せめてこの時期だけでもしっかり意識して、この時の経験を無駄にしないようにしたいです。

('99.1.16)

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